第2回 閉経はとても自然なこと
初出:ラブピースクラブ 2016年1月13日
嵐のような更年期もほぼ通り過ぎた今、いろいろな反省がありまして……
私が更年期障害を悪化させてしまった原因は、
「何が更年期症状か知らない」
「自分が更年期だと認めたくない」
「誰に相談したらいいかわからない」
という『更年期3ナイ』だったのだ!
と思います。
そもそも更年期とは何歳から何歳までをいうのでしょうか?
更年期=閉経をはさんで、前後約5年ずつ
と言われています。
10年間も続く更年期、長いですね。
日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳
と言われていますから、その前後10年間というと、45歳から55歳ぐらいまでです。
この時期は親の介護や死、子供の受験や独立、配偶者の定年退職を迎える人もあれば、自分自身が役職に就く人もある……というふうに、人生の重要イベントがてんこ盛りなのです。
多くの女性はこの時期に、規則的だった月経周期が乱れてトビトビになり、やがて月経がなくなります。
最後の月経から1年以上月経がない状態が続くと、閉経と認められます。
でも、平均はあくまで平均。
40代前半の早い時期に閉経する人もいますし、50代後半まで月経がある人もいるのです。
これはまったくの個人差であって、
「女らしい人はいつまでも月経がある」
「セックスの悦びを感じていない女性は早く閉経する」
なんてことを、まことしやかに言う人もいますが、まったくの迷信ですから!
卵巣内に持っていた卵胞をすべて使いきると閉経する、とても自然な話であり、逆らう必要のないことなのです。
かく言う私のパートナーも、
「いっぱいSEXすれば、女性ホルモンは増えるはず!」
と信じていたので、一時期私はすごく困りました。
愛情から言っているのはわかっているのですが、どんなにSEXで気持ちよくなっても、女性ホルモンがふえるわけではありません。
それを説明したときは、
「俺のペニスでは救えないのか……」
と、無力感にしょげていました(笑)